ずっと前決めたことなんですが、年末に実行します。
引っ越しです。
ここ10年住んできたテキサス州オースティンを離れ、ミネソタ州セントポールへ移ります。 ミネアポリスの隣町で、両方合わせてTwin Citiesと呼ばれています。
日本でいうとちょうど長崎から仙台か札幌へ引っ越すような感覚だと思います。 南から北の地方都市へ。 両方とも独特の文化があるところ。 もちろん全然似てないんですけど。 とにかく大移動です。
テキサスへ来る前僕はミネソタ州に5年いました。 大学にいっていたんです。 で、在学中に妻と知り合い、卒業後結婚してここへ。
思えばここ10年は格闘また格闘の連続でした。 音楽だけでもバンドやってみて、シンガーソングライターやってみて、採譜やコンピューターミュージックの家庭教師みたいないことやってみて、映画作曲やってみて、録音のプロデュースやってみて。 5年以上も妻の鬱病と闘って打ち勝ち、その後6年家の建築に挑戦して負け、子育てに挑戦してここまでは生き延びてきました。
その舞台となったオースティン。 思い入れがいっぱいあります。 でも未練はありません。
オースティンと僕はいつも片思いのような 関係でした。 できた親しい友人たちも多くがすでに町を離れてしまい、10年もいるのにまだ町にネットワークができていないこの頼りない感覚。 町のせいでなくて自分のせいなんですけど、でも努力を怠ったわけでもないんです。 僕のことだから頑張り過ぎ、思い入れが多すぎだったことの方が多いでしょう。 好きで好きでたまらないんだけど、なぜか相思相愛にはなれなかったんです。
ミネソタには大人として住んだことありません。 妻の家族は隣のウィスコンシン州に全員いて、近いですけど身近というわけではありません。 新天地だけど同時に里帰りという感じでしょうか。 そこを選んだ理由は音楽でなくて家族。 毎年ウィスコンシンと日本とを行ったり来たりは大変なので、どちらかの家族の近くに住むのが効率的じゃないか、という本当につまらない、現実的な話です。 でも妻だけじゃなくて僕も実は最初から大いに乗り気。 やっぱり気分転換する時期なんでしょう。
冬はとても厳しいところですが、厳しいところにいる人間というのはその分だれにくいところがあります。 でも何より、我々が若き日をすごしたところですから、文化的にはやはり里帰りするような気がします。 我々はテキサス人にはなりえなかったということかもしれません。
僕も今年はついに長年念願だったアルバムをリリースし、生まれて初めて次の10年くらいの方向性は見えるところにいます。 人生プランというほとどのものかはわかりませんけど、今までみたく手当たり次第、闇雲にやるんではなくて、焦点がかなり絞られてると感じるのは今までになかった手応えです。 ここでこれまでの過去を一度清算して、新しくやり直すのにはとてもいい時期だと思います。
ついに引っ越しする日を決めたその日、妻がネットで新しい住まいを見つけました。 友人を送って下見してもらい、家主とメールでの交渉も驚くほどスムースに進んで、5日後にはもう確保。 正しいドアをノックするとトントン拍子で物事が運ぶんですね。 こういうことは他にも似たような経験があるのですが、自分たちの決断を神様が承認してくれてるみたいで、とても嬉しい感覚です。
妻子はもうあと2週間で一足先にでますが、僕の引っ越しはクリスマス前になります。
来年は新しいスタート。 ワクワクしますよ、未知の未来は。